上司と部下。部下がついてこない?対策法はこれ
☆部下や社員との付き合い方。良いリーダーになろう
今回は私が長年培ってきたトヨタベースの人材育成、部下や社員との付き合いかたにフォーカスを当てて紹介していきます。
トヨタ式育成論や教育法はどの業種にも通じるものです。それぞれのあなたの業界に置き換え読んでみて下さい。
昨今ではパワハラ、モラハラ等で部下や社員に対する接し方が問題になってきています。
私の現在の職場でもまだまだパワハラ気質が抜けない40代50代の方がたくさんいます。
「背中を見て覚えろ」な世代なのでそれ以外の人材育成知識がないのですね。
驚くことにあのトヨタ自動車も1970~1990年代くらいまでは見て覚えろ、の習慣が強く残っています。
今では標準作業書や要素作業書が確立され、誰がやっても良いものが出来上がる仕組みが徹底されています。
☆まずはルールを守ろう、守らせよう。
どこにでも今だに残るパワハラ問題。現在は逆にその問題にビクビクしてしっかりとした教育が出来ない人が本当に増えました。
お友達になってしまい緊張感のない職場にしてしまう上司や、見なかったことにする上司など・・・
もちろん和気あいあいとした、お友達サークルのように自由な社風の会社も今はたくさん出来ましたが、多くの職場ではそうはいきません。
適度な緊張感は仕事に対する効率を高め、新しい発想を生み出し、良い商品を継続して提供し続ける事が出来るからです。
適度な緊張感を保つにはルールを守る事が何よりも大切です。
人材育成、教育の基本はまずルールを守らせる事。
あなたの職場にもいろいろなルールがあると思います。
ルールというものは、「~を守れば~ができる、~を守れば、悪い商品が発生しない」などの基準となる大切なものです。
ここを疎かにすると仕事の効率は下がり、良いものは出来ないでしょう。
またルールはリーダー、上司となる、またはなりたいあなたが率先して守るべきものです。ルールはリーダーが実践して見せて初めてルールとして機能し始めます。
ルールを
話してみて、やってみせて、守らせて、確認する
このステップが重要です。
話してみせる部分では、そのルールの守る内容、守った時のメリット、破った時に起こるデメリットをしっかり話しましょう。
あなた「理解できた?」
部下「はい」
確認することは素晴らしいことですが、これでは50点です。理解できたことを確認する方法は、相手に話させる、です。
あなた「これを守れなかったらどうなるの?」
部下「~になってしまいます。」
こういうやり取りを心がけて下さい。インプットさせた情報はアウトプットさせることで身に付き、またしっかり理解したことを確実に確認できます。
あとは実際にルールを守らせます。もしあなたの職場がルールを守れていない職場ならば、最初に守らせるのはあなたが選んだ一人だけで構いません。
いきなりルールを守るようにみんなに伝え、守らせてもあっという間に風化します。
まずは一人にターゲットを絞り話して守らせましょう。あとはこれを人数分繰り返すだけです。この時話して守らせる役目はあなただけです。
あいつに教えたからあいつにも展開してもらおう。 ではダメです。
リーダーの責務として必ずあなたがやり遂げましょう。この姿勢はリーダーとしての威厳を保ち、向上させる事に確実に繋がります。
あとは継続していくためにフォローしていきましょう。
破ったからと言って頭ごなしに怒るのはNGです。やんわりと注意することで十分です。ただ破ったら必ず指摘する事。いまは忙しいから・・・時と場合によっては見逃してしまいがちになるかもしれませんが、社員、部下にとって一番大切な仕事はルールを守る事です。決められた時間に出社し、決められた仕事に取組み、決められた時間に退社します。このようにルールを守ることで収入を得ているわけですから、会社やリーダーであるあなたが定めたルールは必ず守られなければいけません。
だからどれだけ忙しくても
「今守れてなかったよ、気を付けよう。」
と言いましょう。
☆リーダーになる、リーダーであり続けるために
ルールを守ってみせ、守らせる。これを継続することでリーダーとしてスタートラインに立てます。
またルールをしっかり守ってもらうコツはしっかりとコミュニケーションを取る事。
挨拶はもちろん、ルールを破って注意したあとも
「君はみんなの模範になれる存在だから頑張って欲しい」
「君は一番仕事が出来るから守って貰えるとみんなのお手本になる」
など具体的な言葉を混ぜて必ずフォローしましょう。なかには余り取り柄のない部下もいるかもしれませんが、良い所は必ずあります。いい所を見つけて褒めるのもあなたの仕事です。
朝会えば元気におはよう、と伝え、なるべく一人一人声掛けをしていきましょう。
何気ない日常会話や、もしあなたが会話下手なのであれば仕事の内容でもいいでしょう。
仕事の内容を話す時は、今上手く言ってる?やりにくい事ない?君は~が上手だね、今度コツをみんなに教えてよ、など相手への気遣い、承認欲求を満たすものがベストです。
ルールを守り守らせ、それをコミュニケーションを交えて継続していく。
これがリーダーのスタートラインです。